今日はオンライン英会話、基礎講座でスタートです。
すっかりお馴染みの先生なので、雑談も弾みました。
先生も私もスポーツが苦手で、あまり料理が得意でないということで一致しました(笑)
私も若い頃はアシスタント先で料理を作っていたので、当時は魚も捌けたのですが…
食いしん坊で美食家の七赤金星にしてはちょっとハンパで、美食より健康オタクへ寄っちゃったみたいですね。
手間のかからない玄米プラス野菜スープ(たいてい味噌汁)を、飽きもせず食べる毎日です。
昨日、はてなブログを眺めていて気づいたのですが、こちらは圧倒的に長いタイトルが多い気がしました。
もう一つ、ずっと書いているアメブロだとそうでもありません。
私のフォローしている範囲の話なのかもですが。
長いタイトルは、漫画業界にもすっかり定着しています。
以前にも書いた事があると思いますが、私はある種の長いタイトルが好きではなくて(^_^;)
『美男嫌い』という作品を描いたときに、担当さんからも、その後単行本化される時には編集長にも、このタイトルを反対されました。
編集長などは「本当にこのタイトルでいいんですか?」とまでおっしゃったのですが、いいも何もとっくに雑誌に掲載されていたのに…(^_^;)
そもそも掲載時にも、担当さんとはかなりやり合って、「じゃあ、あなたならどういうタイトルにするんですか?」と聞いたら、
「…例えば『冷き令嬢の古城と◯◯の▲ ▲…』とか」
と、案の定!な、ただ長いだけの個性ゼロ!センスゼロ!な駄タイトル(笑)を出して来ました。
即却下したのは言うまでもありません。
当時から、なぜそんな長いタイトルにしたがるかは分かっていたんです。
単語が多ければ多いほど、読者のセンサーに引っかかる可能性が上がる、と考えられているからです。
令嬢、古城、愛、騎士、暴君、王族…
ロマンスファンがピクッと引っかかりそうなワードを、一つでも多く並べれば読んでもらえるだろうと期待しているわけです。
ですが、そう考えられている、と言うだけのことで、私には何の実感もありません。
実際『美男嫌い』は、TSUTAYAさんのレンタルで異様なヒットを見せ、驚いたTSUTAYAさんが「浜口先生のフェアをさせて下さい」と申し出てくださったそうです。
『美男嫌い』が編集部に懸念されたのは、タイトルが短かったことよりも、むしろ「嫌い」と言うネガティブなワードが嫌がられたのだと思います。
それなら多くの単語を並べて、読者のセンサーを呼びたかったのでしょう。
ですが、私はこのタイトルを『じゃじゃ馬ならし』のように、短い言葉で読者の想像力を刺激する、とても良いタイトルだと思っていました。
自信があったので、絶対に譲りたくなかったんです。
率直に言いますが、編集者だからといって、漫画家よりセンスがあるわけでも正解を知っているわけでもありません。
あくまで個人の能力の問題なので、職種にはよりません。
当時の担当さんよりも編集長よりも、私の方が漫画のキャリアは長いと分かっていました。
タイトルでは長く苦労してきたし、実績による自信があったので譲りませんでしたが、もちろん責任は取らなくてはなりません。
いや、向こうが出してきたタイトルを素直につけて失敗しても、やっぱり漫画家が責任を取らなくてはならないんですよ。
誰でもいつでも自分を通せ、と言っているわけではありません。
ですが一方で、本当に自分が納得するタイトルをつけて、自分の身を守らなくてはならないのです。
さて、読者の方にタイトルが好評だったかどうかはわかりませんが、少なくとも障害にはなりませんでした。
正直、単語をたくさん並べるタイトルの作り方は、誰が描いたのかわからない、作者の個性が伝わってこないセンスの悪いやり方だと思っています。
今はあまりに多くがその方法でタイトルを作っており、単純に良し悪しを言っても仕方ありません。
一つや二つなら、逆に個性があったのですが…
不思議と、名作はタイトルから優れているものが多いです。
私も新人の時はタイトルが苦手で、気に入った映画や小説のタイトルや、いいなと思った単語をメモに書き留める、と言う訓練を何年もやりました。
気に入っているタイトルもあるし、もう少し良いものが出ていたらなあ、と思うタイトルもあります。
でも、どれもなんとなく私の作品らしさ、と言うものを伝えてくれているのではないかと思います。
愛情と精魂を込めて一生懸命描く作品、タイトルからも私の個性が伝わってくれたらなと願っています。