どうしても見たくて、新国立劇場の新作オペラ『アルマゲドンの夢』急遽見に行って来ました。
オペラの問題ではなく、こんなことならもっと早くチケットを取っておくべきだった…と心の底から後悔する観劇となりました(号泣)
もう開幕になってから取ったチケットなので、私が買えるB席(それでも1万円越え!)でも、もう選択肢は限られていました。
遠くても舞台全体を見渡したい、と3階センターの席を取ったところ、真前に大柄な男性が座ってしまい、しかも背もたれに背をつけない「体を立てた状態」でずーっと観劇…!?
肝心の舞台のセンターが完全に塞がれてしまいました。
この姿勢はマナー違反なんです。
本当にやめて欲しいです。
男女関わらず、全ての観客は深く腰掛け、背もたれにしっかり背をつけて座って欲しいです。
新国立劇場なら、小柄な方へもクッションがあると思うので、それを使えるか聞いてみるという手もあります。
劇場の椅子は、深く腰掛けて背もたれにしっかり背をつける、という前提で設計されているはずです。
そうでなければ、後ろの人の視界を塞いでしまうんです。
開演前のアナウンスでも
「背を背もたれにつけてお座り下さい。他のお客様のご迷惑になります」
とちゃんと伝えているのですが、聞き流している人が多いのでしょうか。
私は162センチあるので、そんなに小柄ではありません。
そんな私でも、前の男性の頭はもちろん、肩幅まで視界に入ってしまうので、もうセンターで何をやっているか全くわかりませんでした。
舞台は、やはりほとんどがセンターで何かをやっています。
英語でオペラ(まず聞き取れない)ですし、「絵」が見えないと本当に訳がわからず、つまらなくて完全に集中力が切れました。
面白い舞台でも寝ちゃう時はありますが、今回は現代音楽の新作オペラだけに情報が入らないのは厳しく、ハッと気づくと、半分くらいうとうとしていました。
せめて、休憩時間のある作品なら途中で「すみませんが…」と注意することもできたでしょうが、コロナ禍での上演ということで配慮したのか、休憩なしのぶっ通し(T ^ T)
後ろから肩をトントンとするとか(手を触れる)、顔を近づけて小さな声で注意するとか、現状ではいずれも憚られ、完全に詰みました。
私はコンテンポラリーが好きだし、耳に入ってくる現代音楽は、確かにとても面白く感じました。
舞台上のパフォーマンスを、もう少しまともに見られたら。。。
この厳しい状況で、万難を排して上演の決断をした劇場やアーティストの皆さんの努力の結晶を、心ゆくまで楽しみたかったです。
自分でも、センターが見えないことで舞台の7、8割くらいが見えなくなるほどの影響があると、初めて知りました。
作品自体を見ることができなかった、これが本当に残念です。
もうこれは、前作の『紫苑物語』のように、WOWOW放映があることを期待するしかありません。
もし放映してくれたら、そこでやっと私の観劇が完了する気がします。
パンフレットだけはしっかり買って来ましたので、動画でもたくさん見ましたが、改めて制作の皆さんの思いにと作品に触れたいと思います。
作品の感想を書くのを楽しみにしていたのですが、今日はこういう日だったようです。
もう1列目以外のセンター席は、2度と買わないわ〜…